わが家の長女は、4歳になった時(年少)から自宅近くの公文で算数を始めました。新しい遊びだと思っているようで毎日楽しみながら進めていましたが、2Aに入ったあたりのたし算から少し進み方が遅くなりました。
プラス10までの足し算は、ほぼほぼ覚えていましたが「完璧」なレベルにまでは至っていない状態で、気分が乗っていないとすごく時間がかかったり、「ここでやめておく」と言って途中でやめようとすることも出てくるようになりました。
公文で読み書きの基礎を叩き込むことの重要性を力説している、あの佐藤ママも、すべての学力の基礎になるという10までのたし算。
子供がいち早く身につけられるようと試行錯誤した経験から有益だった5つのポイントを共有します。
①公文算数は「まず暗記」という基本方針を親が理解を
まず第一は、公文の算数は「暗記」から始まるということを親がしっかりと理解するのが大切だということです。
子どもが暗記をしてしまうまで徹底して繰り返す、そのプロセスの中で意味を理解していく、というのが公文の本質です。たし算についても、その原理や原則を丁寧に説明するのではなく、簡単な例題を何度も何度も繰り返したのちに、今度は自力で解いていくということを繰り返します。
補助輪つきで練習した後に、補助輪なし自分の力だけで漕げるようになるまで練習すると言った感じです。
教室によっては、たす2から、、、、たす9までをそれぞれ異なる童謡のリズムに乗せ、丸暗記することを推奨しているところもあるようです。
小学校で掛け算を暗唱させて覚えてしまうのと同じことを、足し算でもやろうとしているのです。
私自身も小学生の低学年の時に公文で算数をやっていて、そこで培われた計算力や、計算力に対する自信が、その後の中学受験や大学受験で大いに役に立ったという実体験があります。
振り返ってみると、仕組みや原理を考えるのではなく、丸暗記するということをやっていたのだなあと思います。もちろん当時は暗記をしているという認識はありませんでしたが、、、。
子供の公文を見るときにも、「丸暗記」でいいということを言い聞かせるようにしました。まずは親が公文式のメリットを最大限引き出すよう、その仕組みをしっかり理解することがとても重要だと思います。
②答え迷ったり自信がなさげなときはすぐに正解を教える!
子どもが足し算のプリントをやっているときに、答えを迷ったり、少し自信がなさげに答えを書いている時は、「丸暗記」という大方針に基づき、迷うことなくすぐに答えを
教えてあげるようにしましょう。
これがかなりの効果を発揮することに気づいたことは大きなブレイクスルーとなり、娘の算数の進度が加速するきっかけとなりました。
正直、最初は、子どもが考え込んでいる時に、すぐに答えを教えることは強い抵抗がありました。自分で考えることが大切なのではないか、答えを出そうと考えることによって理解が深まるのではないかと思っていたからです。
しかし、そこは公文式算数のまずは「丸暗記」という大方針を思い出すことが大切です。
先生からも、「最初はすぐに答えを教えてあげてください」という助言もありました。
実際に、「迷っていたらすぐに答えを教える」を実践してみると、すぐに覚えてスラスラと解けるようになっていきました。
また、答えがわからないことは大きなストレスになっていたようで、「すぐに答えを教える」を実践してからは、公文のプリントを嫌がることがほとんどなくなりました。
「答えを教える」時に活用したのが、公文の足し算カードです。
手書きでも良かったのですが、うちの子は小さな頃からカードやポスターが大好きだったので、その好奇心を活用しようと購入したところ、狙い通りに食いついてきました。
10までの足し算を最初に覚えるために使っていたカードをあらためて活用して、
答えを教える際にはカードと一緒に教えて頭に印象に残るように工夫をしました。
③苦手な組み合わせのたし算をピンポイントで繰り返す
子どもがプリントを進めているのをみていると、少し考え込むものは、いくつかの数の組み合わせに集中していることに気づきました。
うちの子供の場合は、6+7、8+7などが出てくると何故か躓くことが多かったです。
こうした組み合わせは、子どもがプリントをやっている時にメモをしておき、
なぞなぞのように通学時や寝る前などになぞなぞのようにして出してあげることで、
子供もゲーム感覚で反応し、弱点を克服していきました。
また、丸暗記をビジュアル面で補強する意味でも、
小さい頃に遊びで使っていた公文の玉そろばんを使って、6+7や8+7など
苦手な組み合わせなどを視覚でも理解を強化しました。
玉そろばんは、一列10個でできているので、
足して10になる組み合わせをビジュアル化することにも役立ちました。
1歳になる弟も、玉はじきのおもちゃとして遊べるので、
とてもお得です。公文をやっているお子さんはぜひ試してみてください。
④同年代のロールモデルから刺激 大幅なスピードアップに成功
計算のスピードアップや集中力の向上にすごく役立ったのが、
同年代の子どもが同じ教材をやっている動画を見せることです。
Youtubeには未就学児が公文の算数のプリントに取り組んでいる動画が
たくさん上がっています。
そうした動画の中から、同じくらいの進度のプリントをやっているものを選んで
見せてあげるととても刺激を受けたようでした。
私が意図的にピックアップしたのは、
ゲームのように早く集中してプリントの計算をやっている子供の動画。
子供と一緒に見て、「この子すごいね、こんなに早くできるお友達がいるんだねー」と驚いて見せることで初めて、計算をなるべく早く終わらせるゲームなのだと理解しているようでした。そして子供ながらに競争心を刺激されていて、一生懸命に取り組むようになりました。
集中力が続かなかったり、計算のスピードをもう少し早くしたいと思っている方はぜひお試しください。
⑤プリントは表と裏で別々に時間を計測!
最後に、時間を測ることも工夫をしました。
それは表と裏を別のページ扱いにして、それぞれ時間を計測するようにしたことです。
まずは表の問題だけの時間を計測、一度仕切り直して裏の問題に臨むというスタイルです。
これにより、より強い集中力が発揮されるようになり、途中で飽きてしまうということがほとんどなくなりました。
2Aの後半のプリントだと得意な数字の足し算は12秒ほど、
少し苦手意識のある数字の足し算は35秒ほどでできるようになりました。
タイマーを使って時間を計測することも楽しようで、少しでも早くボタンを押して早い記録を出そうと努力をするようになりました。