サウナ後の「あまみ」って何? 体に悪い?「ととのい」との関係は? 由来は? 詳細解説

サウナ

サウナが文字通り「生活の一部」となった暮らしを20年以上続けているたーぷん。
最近のサウナブームで都内のサウナが混みすぎている状況に複雑な気持ちを抱きつつも、「日本に真のサウナ文化が根付くならばいいことだ」と自分に言い聞かせて黙々とサ活を続けています。
今日は、サウナ愛好家の間では、よく使われている隠語の一つ「あまみ」について誰でも分かるようように解説します。

サウナーたちの隠語 「あまみ」とは何か?

サウナ愛好家にとっておなじみの言葉「あまみ」とは、ズバリ、サウナに入った際に皮膚の表面に現れる「赤いまだら模様」のことを指します。サウナの効果が十分に発揮された時に、全身の皮膚に現れる赤みのある網目状の模様のことです。
これは、体内の血管が広がり、血液の循環が活発になっている証であることから、サウナマニアにとっては、「あまみ」の現れ方や持続時間をよく観察することで、そのサウナ施設のレベルを把握したり、自分自身のその日の体調について把握したりすることができる重要な指標の一つとなっています。

「あまみ」の由来は北陸地方の方言だった

「あまみ」という言葉の由来は、なんと北陸地方の方言によるものなんです。
主に富山県などで使われてきた言葉で、凍えた手をストーブの熱で温めたときに、皮膚の表面にできる赤い斑点のことを指すそうです。

その斑点がサウナの後の皮膚に現れる赤みととても似ていることから、一部のサウナーの間で隠語として使われているうちにその用法が徐々に広まっていき、今では、サウナ好きの間ではかなり一般的に使われるようになっています。

SNSなどでは、「奄美」とか「奄美大島」などというネットスラングも使われるようになっています。

サウナと水風呂での体の反応が生み出す「あまみ」出現メカニズム

サウナ室に入ると、人の体は、体内の熱を外に逃そうとすることにより、体温が上昇、それに伴って血流が増加します。この際に、身体の内側から外側に向かって血管が広がるため、顔や体を中心に皮膚が赤くなります。この皮膚の赤みが「あまみ」を作るベースとなります。

一方、水風呂に入ると体表面の皮膚は急速に冷やされます。このとき、体では、体温を逃さないように皮膚に近い血管が収縮する反応が起き、これによって皮膚の表面は血色が薄くなり白っぽくなります。

サウナ室で熱を逃そうとする血管の膨張と、水風呂で熱を逃さないようにするための血管収縮というはんのによって、「あまみ」の模様が浮かび上がるのです。

「あまみ」は体にいいの?

「あまみ」の出現は、基本的には、サウナの効果が十分に得られている証拠です。
そういう意味で、体にいいものだと言えます。

具体的には、「あまみ」が出現しているということは、サウナに入ることで体温が上昇して、血流が大幅に増加。これにより、血中の酸素がより多く全身に行き渡り、新陳代謝が促進されている状態になっています。これは、筋肉の疲労回復や細胞の再生の促進の効果があるとされています。

また、血管に注目をしても、サウナで体が温まることによって広がり、水風呂で冷やされることによって収縮することで血液の流れが改善され、動脈硬化や血栓のリスクが低下します。
さらに、サウナのあまみはストレスの緩和にも効果的です。サウナに入ることで体内のエンドルフィンと呼ばれる快楽ホルモンが分泌されます。このホルモンは心地よいリラックス感をもたらし、ストレスの軽減につながります。また、サウナに入ること自体がリラックス効果をもたらし、心身の緊張を解きほぐす効果があります。
最後に、サウナのあまみは皮膚の美容効果にも繋がります。サウナに入ることで汗をかき、毛穴が開きます。これにより、毛穴の詰まりが解消され、肌がすっきりとした状態になります。また、血行促進によって栄養が行き渡り、肌のターンオーバーが活発化します。結果として、肌のツヤや弾力性が向上し、美肌効果が期待できるのです。

どうすれば「あまみ」出現? 出すコツと注意点

あまみを出現させる基本戦略は、体をしっかりと温めた後に、しっかりと冷やす、シンプルなものです。まずは体の温める、ですが、あくまで一般論ですが、体を芯から温めれば温めるほど「あまみ」が強く出現する可能性が高まります。過去の経験からいうと、サウナ室の温度が100度を超えていると、あまみ出現の可能性がグンとあがる印象があります。
ただ、長時間連続でサウナに入ることは体にとても強い負担をかけることにもなるので、無理をせず適度な時間で行いましょう。初めての方は5〜8分程度から始めることをおすすめします。徐々に慣れてきたら、無理のない範囲でできるだけサウナに入っている時間を延ばしていってください。

そして、体が芯から温まった後に、冷たい水風呂に入リます。なるべく冷たい水風呂に入ることが重要です。私の経験上、10度以下の「シングル」の水風呂に入ることで、いい「あまみ」が出現する確率が格段に高くなると思います。
シングルの水風呂となると流石に冷たすぎるという方もいるかと思いますが、苦手な方は、手首と足の裏をなるべく水風呂の外に出すことをお勧めします。こうすることで、水風呂に入っていられる時間がかなり伸びると思います。
水風呂から上がって、外気浴を始めると、「あまみ」の出現を見ることができると思います。
あまみが現れていると、より深いととのいを味わうことができることが多いです。

高い温度のサウナに入る際には、水分補給も忘れずに行うことがとても重要です。サウナでは大量の汗をかくため、脱水症状になるリスクがあります。サウナに入る前後や、サウナ内での休憩時に適度な量の水分をしっかり摂るようにしましょう。また、体調が優れない時やアルコールを摂取した後はサウナを避けましょう。油断は禁物です。

まとめ

このブログ記事では、サウナ愛好家の間でよく使われる隠語「あまみ」について解説しました。あまみは、サウナに入ると皮膚の表面に現れるまだら模様のことで、体内の血管の広がりと血液の循環の活性化が関係しています。あまみの出現は、サウナの効果が得られている証拠であり、新陳代謝の促進や、ストレスの軽減など、体には多くの良い効果があります。「あまみ」の出現には、サウナ室で体を十分に温めてから、水風呂でしっかりと冷やすことが大切です。くれぐれも体調には気をつけながら、「あまみ」も意識しながらサウナ生活を楽しみましょう!

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